♪ 月とのおしゃべり ♪

過敏でちょっぴり生き辛い40代(アラフィフ)の物語

日常に織り込まれたクリオネ

魚売場。

氷を敷いた桶(家庭用すし桶ほどの大きさ)に、
水が入った透明の瓶が3つ置かれていた。

手のひらに載せられるぐらいの瓶。

説明があり、
クリオネです。
 お手に取ってご覧ください。
 (観賞用)』

言われた通り、瓶を持ち上げて目の高さで見ると
ほんとだ、
瓶の底で、体長2~3ミリぐらいのクリオネが泳いでいる。

透明に近い身体の中心部には、ごま粒ほどのオレンジ色器官が透けていて、
灯りがともっているようで大変愛らしい。

この瓶は・・・2匹・・・、
別の瓶は・・・多め、複数匹ひらひらしている。

隣り合わせた60~70代ぐらいの女性が瓶のひとつをじっと見ながら
「何も見えん・・・
何もおらん・・・」
と嘆いておられた。

私は
「ほら、底のところ、
赤いのがいくつも見えます。
底です、底。
とってもちっちゃいです。
ほら、赤いの」

女性は
「あ、見えた!見えたわ、ほんとや」

私、
「こっちの瓶にはたくさんいます」

女性、
「あ、ほんとや、いっぱいいるわ」


2人で『見えたわ』と共有した時に
私の心がドキンと跳ねる。


今日も日常に、こんな楽しさが織り込まれて来たのか。


赤い中心部を持つクリオネが少しうらやましい。
(赤い部分は内臓)